『アーキテクチャの生態系』
今日読んだ本の紹介です。
アーキテクチャの生態系――情報環境はいかに設計されてきたか
著者:濱野智史
NTT出版
一気に読み終えてしまいました。
パソコン通信の黎明期からパソコンを使ってきた身として、1990年代中頃からインターネットの基礎技術であるTCP/IPの上で提供される様々なネットコミュニティやサービスの変化を目にしてきました。
初期のWebサイト(ホームページ)からブログへ。
Googleの登場。
日本ではミクシィに代表されるSNS。
巨大掲示板2ちゃんねる。
ニコニコ動画。
初音ミク現象やケータイコンテンツ。
この本は、これらのネット上のウェブサービスを、情報技術によって設計・構築された、人々の行動を制御する「アーキテクチャ」と捉えています。
また、ブログやSNSがネットワーク上に提供する、人々が行動したり相互行為をする「場」を、ある種の社会と呼べるまでに巨大化した「ソーシャルウェア」と捉えます。
その上で、日本独自の「情報環境」を分析し、日本のウェブ社会を紐解いていきます。
章立ては以下のようになっています。
1.アーキテクチャの生態系とは?
2.グーグルはいかにウェブ上に生態系を築いたか?
3.どのようにグーグルなきウェブは進化するか?
4.なぜ日本と米国のSNSは違うのか?
5.ウェブの「外側」はいかに設計されてきたか?
6.アーキテクチャはいかに時間を操作するか?
7.コンテンツの生態系と「操作ログ的リアリズム」
8.日本に自生するアーキテクチャをどう捉えるか
時代とともに社会やコミュニティのあり様も変化していますが、ネットワークの中に形成される社会と情報技術やサービスを構成するアーキテクチャとの関係など、新しい視点で考えさせられることが多々ありました。
それだけでなく、例えばGoogleの基本的な仕組みをわかり易く解説していたりして「インターネットの世界はあまり良く理解していない」という方にもお勧めの一冊です。
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